権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】できる男は超少食(後編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

前回に引き続き、船瀬俊介(ふなせ しゅんすけ)さん著書、

“できる男は超少食”

を紹介します。

 

※前編はこちら

gonbook.hatenablog.com

 

後編では、本書で紹介されている少食の具体的な実践方法に注目します。

 

少食の生活に少しずつ慣れていく

著者の考えによれば、少食の基準として一日一食が望ましいそうです。

 

著者は朝食や昼食は取らずに、日中はお茶や水を飲み、梅干しをつまむ程度なのだとか。

そして夜7時の夕食では、玄米ご飯、具だくさんの味噌汁、野菜の炒め物、フルーツ入りの豆乳ヨーグルトを、腹八分目までに抑えて食べるそうです。

 

就寝2時間前は食べない、一食だからといってドカ食いしてはいけないなど、少食の生活にシフトする上で大切なポイントが、本書では丁寧に説明されています。



とはいえ、一日三食しっかり食べていた人がいきなり一日一食にするのは難しいかもしれませんね。

 

その場合は、

・朝食だけ抜いて一日二食にする(あるいは、朝食の量を半分に減らす)

・週末だけファスティング(断食)をする

といったように、1か月くらいの時間をかけて、少食の生活に少しずつ慣れていくことを著者は推奨しています。

 

とにかくファスティングは、無理せず気楽に、が大切。鼻歌まじりでやるくらいがちょうどいいのです。(本書p73より)

 

「ひらがな食」に変えてみる

食事の量や回数を減らすのですから、食べるときはどんなものを食べるのがよいのか、気になりますよね。

 

著者は、和食(日本食)に代表される食材をすすめています。

 

・豆類、海藻類、野菜、魚、茸類、いもを食べる

・反対に、肉類、砂糖や油分の多いものは避ける

 

食品を選ぶときの簡単な目安として、欧米の食事に由来する「カタカナ食」ではなく、和食の「ひらがな食」を選ぶのがよいそうです。

 

ラーメンを食べたくなったら、日本そばにする。

ハンバーグじゃなくて、がんもどきに置き換える。

 

「カタカナ食」から「ひらがな食」に置き換えるだけでも、肉類、砂糖や油分の摂り過ぎを防げるといいます。

 

私は、ずっと「カタカナ食」から「ひらがな食」へ、と呼びかけています。

(中略)2013年、和食は世界遺産にも登録されました。それは和食が健康面からも、文化面からも世界トップの料理だということです。(本書p123より)

 

健康も、美容も、ファスティングから

ファスティングに取り組み、少食の生活にシフトする価値を存分に学べる一冊でした。



ところで、私の妻はファスティングマイスターの認定資格を取得しています。

そして妻がオーナーを務めるオーガニックショップでは、ファスティングの講座を定期的に開催しています。

 

こちらは美容の観点からファスティングのポイントを学ぶことができ、多くの女性から好評を得ている講座です(男性の参加者も大歓迎です)。

11月20日(土)にも開催予定ですので、興味を持たれた方は、下記のリンクをご覧いただけますと幸いです。

◆【11月20日】初めてのファスティング講座 申し込みサイト(Peatix)

https://peatix.com/event/3074221



食習慣を見直して、いつまでも健康で、美しくありたいですね。

 

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【本】できる男は超少食(前編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、船瀬俊介(ふなせ しゅんすけ)さん著書、

“できる男は超少食”

です。

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出典:船瀬俊介プロフィール

 

ジャーナリスト・評論家。

食品・医療・環境問題を主なテーマに執筆や講演活動をおこなわれ、これまでに300冊以上もの著書を発表されています。

 

本書は、タイトルが示すように、

・第一線で活躍している人の多くは一日一食などの超少食であること

・少食にすることで、健康にどのような良い影響があるか

を、文献を示しながら医学的な根拠に基づいて説明しています。

 

さらに、著者ならびにさまざまな方のファスティング(断食)体験もまとめられているため、すぐに実践できるイメージが湧きやすいと思います。

 

少食がもたらすメリット

イライラしてついやけ食いしてしまう、満腹になると眠くなる…。

食べ過ぎることの身体への影響は、誰もが一度は感じたことがあるのではないでしょうか。

 

著者は、少食にすることで、健康・美容・仕事などに多くのメリットをもたらすと本書を通じて述べています。

 

・肥満のリスクを減らし、生活習慣病の予防や改善につながる

・肌がきれいになり、若々しくなる

・集中力が高まり、仕事の能率が上がる

など…

 

私は一日に執筆した枚数を400字詰めに換算して記録しています。一日のノルマは50枚です。ところが、一日一食を徹底すると、たちまち80枚の新記録を樹立。さらには96・6枚と約2か月で大幅更新しました。これは、明らかに一日一食の効果です。(本書p16より)

 

著者によれば、毎日三食をきちんと食べた場合、食物の消化吸収に必要なエネルギーは、フルマラソンで消費するエネルギーに相当するのだそうです。

 

少食にすることは、消化吸収に費やすエネルギーを抑えて排毒を促進し、本当の意味で身体を疲れにくくするという意味があるのですね。

 

「真の健康体であれば、一食か二食抜いた場合の空腹時が最も快調なのです。

もし、一食なり二食を抜いただけで、脱力感が現れる人は、胃下垂症か潜在性糖尿病か、あるいは、その他、何らかの病的状態にあるものとみて間違いありません。真の健康体に近い人であれば、一食や二食を抜いたからといって、決して力が抜けたり冷や汗が出たり、目まいがしたりするものではありません」(甲田光雄著『断食・少食健康法』春秋社)

(本書p28~p29より)

 

空腹感が長寿遺伝子に作用する

また、少食であることと寿命の長さに関係があることが、アメリカの研究で明らかになっています。

 

1999年のサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)の発見により、少食長寿は医学的にも立証されました。

(中略)長寿遺伝子が発動すると、全身細胞の遺伝子に”保護層”ができ、活性酸素などから遺伝子を守ります。

その長寿遺伝子をスイッチオンにするのはカロリー制限、つまり空腹感だということが明らかになったのです。(本書p5より)

 

少食にすることで、長寿遺伝子の他にも、体内の臓器や組織が持つ自浄作用・自然治癒力が高まり、免疫力がアップすることがわかっているそうです。

 

つまり、少食であることは病気の予防につながり、ひいては長生きにつながることが立証されているのです。

 

自分の身体をメンテナンスする

本書には、前述した内容のほかにも、少食によるさまざまなメリットが記されています。

興味を持たれた方はご覧になってはいかがでしょうか。

 

私も、食事量を抑えることによって、仕事のパフォーマンスが上がったという体感があります。

 

何年か前までは、我慢しなければとわかっていても、好物だったエクレアについ手が伸びてしまうことがありました。

ですが、私がお世話になっているメンターとサーフィンでご一緒したときに、メンターの筋肉ムキムキな身体、そして食事や身体づくりへのこだわりを目の当たりにして、私も食事について見直そうと改心したのです。

 

私も執筆などで深夜まで仕事をすることが多々あります。

それでも、少食にすることで胃腸への負担が減り、疲れにくくなったと感じています。

すると、睡眠時間が短くても、翌日はすっきりと目覚めることができて、朝から集中して仕事に取りかかることができます。

 

仕事で最大限のパフォーマンスを発揮するためにも、自分の身体をメンテナンスすることが大切だと、あらためて思いました。



後編では、本書に示されている少食の具体的な実践方法についてお伝えします。

 

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【本】セッター思考 人と人をつなぐ技術を磨く(後編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

前回に引き続き、女子バレーボール元全日本代表・竹下佳江(たけした よしえ)さん著書、

“セッター思考 人と人をつなぐ技術を磨く”

を紹介します。

 

※前編はこちら

gonbook.hatenablog.com

 

後編では、本書後半の内容から、セッター思考の鍛え方についてお伝えします。

 

相手の強みを見つけてほめる

前編で、周囲の人を輝かせるセッター思考においては、周りの人をよく観察することが大切だと述べました。

 

著者は、チームメイトの強みを見つけて、「まずはそれで一番になろう」とアドバイスをしていたといいます。

 

「元気よく挨拶をする」でも、「机の上が整理されている」でも、「歌がうまい」でもいいでしょう。その人の強みになりそうな部分をみたときにほめて、そこを伸ばす手助けをする。そんな些細なことでも、相手は自信を持つはずです。自信は人を成長させ、やる気にさせますから、仕事にもきっといい影響を与えてくれるでしょう。(本書p189より)

 

相手のいいところを見つけてほめること。

日ごろのちょっとした習慣から、セッター思考は養われていきます。

 

一緒にいるから、相手の強みがわかる

また、チームメイトひとりひとりの得手不得手を見極めることも、セッターとして大切なことだと著者はいいます。

 

いかにアタッカーが気持ちよくスパイクを打てるようにトスを上げるか。

そのためには、自分の技術を磨くことはもちろん、普段の生活や練習のなかでチームメイトの個性や性格、考え方を意識的に知ろうとすることが大切なのだそうです。

 

たとえば合宿で一緒に食事をしながら相手のことを見たり、部屋の荷物をどんなふうに片づけているかを目にしたりすると、人となりの一端がわかることがあります。休憩中のたわいない会話から、「こんなことを考えているんだ」と気づくこともありますし、全然関係のない会話から突然、バレーボールの話になっていくこともあります。こういった日常のちょっとしたことを意識的に拾っていき、相手を理解するように心がけていけばいいのです。(本書p147より)

 

長い時間一緒にいるからこそ、相手の考え方や強みが把握できるようになる。

相手のことを知って精神的な距離を縮めるためには、まずは物理的に近い距離で、一緒にいることからはじまるようです。

 

誰と一緒にいるか

周りの人を活かすセッター思考では、周りの人の個性を見極めることが大切であると繰り返しお伝えしました。

 

もし物理的に一緒にいなければ、相手のいいところや強み、あるいは考え方や大切にしている価値観などを、真に把握するのは難しいかもしれません。

いつも最高のトスを提供しようとしているセッター型のリーダーは、自分から周囲の人につながりに行きます。

そして、見つけた相手の強みを最大限に伸ばすような手助けをして、チームの一体感を生み出していくのです。

 

チーム力を最大まで高めるために、自分は誰と一緒にいるべきなのか

セッター思考に限らず、誰と一緒にいるかは、結果に大きな影響を与える要因なのではないでしょうか。

 

 

バレーボールで世界の舞台に立たれた著者の言葉だからこそ伝わる、セッター思考の価値。

私も、仲間とともに成長し変化し続ける、セッター型の人間であろうと思いました。

 

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【本】セッター思考 人と人をつなぐ技術を磨く(前編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、女子バレーボール元全日本代表・竹下佳江(たけした よしえ)さん著書、

“セッター思考 人と人をつなぐ技術を磨く”

です。

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出典:竹下佳江 |【ヴィクトリーナ姫路】女子バレーボール

 

高校をご卒業後、Vリーグの「NECレッドロケッツ」に入団。

2005年からは全日本代表のキャプテンを務められます。

“世界最小最強セッター”と称され、2012年のロンドンオリンピックでは銅メダルを獲得されるなど、長きにわたって日本のバレーボールを支えた選手です。

 

本書では、周りを支える喜びを自分の喜びに変える「セッター思考」の重要性と、セッター思考がどのように仕事に活かせるかを、著者のご経験を交えながら学ぶことができます。

 

「セッター型」の人間は、人と人をつなぐ黒子のようなタイプ。自分から人前に出るようなことはあまりせず、チームみんなの活躍を支える縁の下の力持ちのような存在です。

(中略)

これからはどんな世界でも、セッター型のリーダーのほうが望まれるんじゃないかな、と考えています。(本書p3~p4より)

 

セッターは、人と人をつなぐ

バレーボールを始めた小学生の頃から、ほぼセッターひとすじで技術を磨かれた著者。

セッターに求められる素質は、ずばりコミュニケーション力だと断言されます。

 

コミュニケーション力といっても、試合の最中に話をしたり、「いままでやってきたことを信じて、頑張ろうよ!」とみんなに声をかけて励ましているわけではありません。大事なのは、試合のコートに立つまでにいかに信頼関係を築いておくか、なのです。(本書p18より)

 

セッターは、味方がレシーブしたボールを受けて、エースアタッカーが打ちやすいトスを上げます。

つまり、セッターはチームの人と人をつないで、周りを輝かせるという役割を担うポジションなのだと著者はいいます。

 

そして、人と人をつなぎ、チームの信頼関係を深めるためのコミュニケーションは、練習がスタートする前からすでに始まっているそうです。

 

新しいメンバーが加わったときは、チームに早く溶け込めるように話しかけたり、落ち込んでいる選手がいたらひと声かけてみたり……。コートの外でも、セッター思考は必要なんだと感じるようになったのです。

みんなをつなげることで、チームは活きていく。そして、強くなっていく。そんな面白さに気づいたのかな、と思います。(本書p33より)

 

セッター型リーダーは、人に「任せきる」

周りを活かすセッター思考で大切なことは、周りの人をよく観察し、フォローすること。

全日本代表のキャプテンを務められた著者は、常にチームメイトのコンディションに目を配っていたそうです。

 

また著者は、経験の浅い若い選手が自信なさそうにしていても、あえてその選手にトスを上げ続けたこともあるといいます。

 

なぜなら、後輩を強く育てるためには、任せきることが一番だと信じているから。

チームひとりひとりの成長を喜びとするセッター思考のリーダーは、後輩の成長を信じてトスを上げ続けるのです。

 

バレーボール以外でも、あらゆるリーダーにいえることではないでしょうか。大事な仕事を部下や後輩に任せてみたものの、うまく進んでいるのか気になってしょうがない。だからといって、「人に任せるのは心配だから」「自分でやったほうが早いから」と仕事を任せなければ、個人の成長も、チームのレベルアップも難しくなってしまうでしょう。これはセッター型の思考ではなく、アタッカー型の思考ですね。

部下が成長してくれたほうが、リーダーの仕事もずっと楽になるはずです。ちゃんと任せきることで、相手も自分の役割を自覚できるし、キャリアを積んで自信や実力をつけていけるのだと思います。(本書p118より)

 

仲間の成長と達成を願う

著者が述べるように、周囲の人を信頼して任せることは、その人の成長を促すとても重要なことだと私も思います。

 

少し前、私は一緒に仕事をする仲間に対して、あえて「ありがとう!」と「任せる!」くらいしか言わない時期を意識的につくっていました。

 

任せるというのは、丸投げとは違います。

仕事をお願いする私自身が、他の誰よりも一番に仕事をやり切っていることが前提です。

さらに、もし任せた仕事がうまくいかなかったとしても、仲間のせいにせずに自分が責任を取るという覚悟を持っています。

 

私自身が最大限のハードワークによって成果を上げることは、もちろん嬉しいです。

ただ、それよりもずっとずっと嬉しいのは、周りの仲間が成長して、新たな目標を達成することです。

 

著者が唱えるセッター思考は、仲間の成長と達成を願う私にとって、強い共感を覚える内容でした。



後編では、本書後半の内容から、セッター思考の鍛え方についてお伝えします。

 

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【本】この道を生きる、心臓外科ひとすじ(後編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

前回に引き続き、心臓外科医・天野篤(あまの あつし)さん著書、

“この道を生きる、心臓外科ひとすじ”

を紹介します。

 

※前編はこちら

gonbook.hatenablog.com

 

後編では、医師を志す若者に対しての、著者のメッセージを中心にお伝えします。

 

実践を通じて学ぶ

優秀な外科医を育てるべく、後進の育成にも尽力されている著者。

ですが、著者は若い人たちの姿勢に苦言を呈しています。

 

手術を見学に来た医学生や研修医に、私はいろいろなボールを投げてみます。血管を縫っているときに、「これくらいなら自分にもできると思うか?」と聞くこともあります。同じ質問を研修医時代の自分がされたら、「はい、できます」と即答していたと思うのですが、そういう返事が聞けるのは年に一度、あるか、ないか。「まだやったことがありません」などという声を聞くと、そんな生半可な気持ちで医師になっても、社会貢献できるはずがないだろうと私には思えてくるのです。(本書p173より)

 

医師を志す人たちですから、熱心に勉強され、優秀な成績をおさめた人が多いのだと推測できます。

ですが、もっと貪欲に知識を吸収し、自分の考えをぶつけてくるような若い人が少ないと著者は感じているようです。

 

医師に必要な能力のうち、教わることは三〇%程度しかありません。あとの七〇%は、自分で獲得していくものです。さらに、教わったことだけで満足せずに、その先を見ようとする好奇心と向上心を持っていなければならないと思うのです。(本書p174より)

 

教科書で得た知識だけでは不十分で、実践を通じて学ぶことが何よりも大切。

若い頃から膨大な数の手術に立ち会った著者ならではの言葉です。

 

タフな医師を育てたい

現場では、育てるというより、鍛えるというつもりで若い医師たちと接しています。個性を見極めて、踏んでも立ち上がるタフさがあれば、あえて踏んでみるのです。高い志を持った人間は麦の穂といっしょで、踏めば絶対に伸びていきます。(本書p181より)

 

患者の命にかかわる、手術室という現場。

ゆえに指導が厳しくなるのは当たり前のことだと著者は仰います。

 

求められるのはタフさ。

厳しい指導にもめげることなく、自分を成長させ続けようとするタフな医師であってほしいと著者は望みます。

 

期待値を超えていく

私は本書を読み、医師としての強靭な精神力や、臨機応変に対応できる力は、やはり圧倒的な量の実践を重ねるからこそ身につくのだなと思いました。

 

また前述の著者のメッセージに、「教わったことだけで満足せずに」とありました。

教わったり言われたりしたことだけをこなすのではなく、さらにその上を行く、つまり相手の期待値を超えていくから、大きな成果になるのだとも感じました。

 

仕事、プライベート問わず、相手の期待を上回る行動や結果をつくることは、大きな信頼を勝ち取ることにつながります。

 

私も立ち上げの頃からずっと、メンターの期待を上回る結果を出そうと走り続けてきました。

そうやって信頼を勝ち取ってきたからこそ、いま私はたくさんの経営者とお付き合いがあり、一緒に仕事をさせていただいていると思っています。



実践を通じて貪欲に学び、相手の期待を超えていく。

医師として多大な功績を挙げられた著者には、尊敬の念に堪えません。

 

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【本】この道を生きる、心臓外科ひとすじ(前編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、心臓外科医・天野篤(あまの あつし)さん著書、

“この道を生きる、心臓外科ひとすじ”

です。

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出典:スタッフ紹介|心臓血管外科|順天堂医院

 

 

順天堂大学医学部教授。

心臓外科医として携わった手術件数は6000件、成功率98%を誇り、2012年には上皇(当時の天皇陛下)の冠動脈バイパス手術の執刀医を務められます。

 

本書には著者のご経験が余すことなく記されており、そこからは医師としての著者のポリシーや、医師を志す若者へのメッセージなどが浮かび上がってきます。

 

「人」を癒す医師

いつも頭の中で考えているのは、圧倒的に患者さんの術後のことです。心臓に起こっている異変を治すのは、患者さんと執刀医との関係の入り口に過ぎません。患者さんの病気の苦しみを取り除き、健康を回復して日常を取り戻してもらい、社会復帰を果たし、さらに自信を深めて、いままで以上に充実した生活を送ってもらうこと。そして、患者さんを支えてきたご家族が心労から解放され、平穏な日々を過ごせるようになること。それが、心臓手術の目的であり、心臓外科医が目指す患者さんとの関係でもあるのです。(本書p20~p21より)

 

著者は、心臓手術にはひとつとして同じ症例はなく、すべてが一期一会であると仰います。

 

そして、著者が大切にされていることは、「病」ではなく「人」を癒すこと。

つまり、病気を治すこと自体が目的ではなく、病気を治すことで患者や家族の健康的な生活に寄与し、安心してもらうことが目的。

 

圧倒的な経験に裏打ちされた確かな技術に加え、相手に寄り添う心が、患者の不安を取り除くことにつながるようです。

 

自分がやるべきことは、手術の腕を磨いて、患者さんの病気を治すだけではない。患者さんとのコミュニケーションを積極的に図り、病気に対する不安を取り除くことも大切な仕事である。(本書p77より)

 

自分は「老春」プロデューサーである

著者は、ある高齢の女性の患者から、こんな言葉をかけられたことがあるそうです。

 

「私はいま、老春を楽しんでいます」

(中略)患者さんが口にした ”老春” という言葉が、強烈に印象に残ったのです。

高齢の患者さんに対する自分の仕事は、”老春プロデューサー” だと考えるようになりました。(本書p157~p158より)

 

年々増加しているという高齢者の心臓手術。

手術を成功に導くことは、高齢者の青春ならぬ「老春」をプロデュースし、人生を謳歌する手助けをするという、大きな意味があることに気づいたと著者は述べています。

 

心臓をしっかり治すことで、高齢の患者さんは活き活きとした永寿をまっとうできるようになる。そういう人生をサポートすることも、心臓外科医の役割の一つだと思えてきたのです。(本書p156~p157より)

 

どうやったらその人の人生がよくなるか

特別な職業でなくても、相手の気持ちに寄り添うことは、誰にでもできる素敵なことなのではないかと私は思います。

 

どうやったら相手の人生がよくなるかと心の底から思っていれば、たとえ小さくても、相手の人生にポジティブな影響を与えることができます。

 

私は、出会う人の人生を加速させるライフアクセラレーターとして活動しています。

少々おこがましいかもしれませんが、患者の気持ちに寄り添い、病気を治すことで患者の人生に貢献される著者の姿に、深い共感と感動を覚えました。

 

相手の人生に最大限の貢献をする。

それを、心臓手術という失敗が許されない極限の状態で挑まれる著者の信念を感じ、私も背筋が伸びる思いです。



続きは、後編でお伝えします。

 

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【本】即動力(後編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

前回に引き続き、タレント・田村淳(たむら あつし)さん著書、

“即動力”

を紹介します。

 

※前編はこちら

gonbook.hatenablog.com

 

後編では、「即動力」に関する田村さんの考察から、印象に残った内容をお伝えします。

 

即動力と見切り発車の違い

何か行動を起こしたいと思っても、家族のことや体力のことなど、年齢を重ねるにつれて精神的なブレーキになる要素が増えていくと田村さんはいいます。

 

即動するためには、いかにしてブレーキを振り払い、アクセルを踏み続けるか。

迷ったときには、自分のアイデアや思いを文字に書き起こすのがよいそうです。

そして、ポジティブな未来を描けているならば、それは即動に値するといいます。

 

「すぐに動き出せない」ということは、即動に値しないことかもしれません。(中略)

ネガティブな未来を抱えたまま走り出しても、それは見切り発車です。即動力ではありません。みなさんも、アイデアを思いついたら、文字に起こしてみるといい。それが即動に値するなら、後ろ向きな表現は躍っていないはずですから。(本書p127より)

 

二兎を追う者、もっと得る

固定観念や思考停止は、即動力を妨げる最も危険な要素。

例えば、ことわざの「二兎を追う者は一兎をも得ず」には、二兎を追うことは不誠実であるという日本人の固定観念が潜んでいる、と田村さんは指摘します。

 

即動力のある人からすれば、「二兎を追う者、もっと得る」。

 

タレント、経営者、投資家などいくつもの草鞋を履いて、もはや何兎を追っているのかも自分でわからないという田村さん。

たくさんのことにチャレンジしていると、やがてそれぞれがつながりはじめて成果になることもある。

だから何でもやってみるべきだ、と強調して本書を締めくくります。

 

野球選手を目指しながら、株のトレーダーを目指したっていい。大工の腕を磨きながらパティシエを目指したっていい。人間、どんな才能が開花するかわからない。だから何兎でも追うべきなんです。(本書p223より)

 

自分の人生を最大限欲張る

「二兎を追う者、もっと得る」という解釈は、私も素晴らしいなと思いました。



先日、私は妻と一緒に、お世話になっている経営者の方から沖縄旅行に招待していただきました。

その方はよく「自分の人生を欲張らなくて、何を欲張るの?」と熱くお話されます。

 

私が尊敬するその方は、何人もの経営者を輩出され、また自身も複数の事業で大きな結果を作られています。

圧倒的な努力によって成果を作られ、人生は望んだぶんだけ手に入るということを教えていただきましたし、それは私の目指すところでもあります。



ポジティブな未来を思い描いて、実現のために素早く行動を起こす。

人生を最大限に欲張るためのジェットエンジンが、即動力なのかもしれません。

 

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